The Lost Words
作品データ
著者:Robert Macfarlane イラスト:Jackie Morris
日本語版:なし
ジャンル:絵本(スペル・ブック)
作品の雰囲気:落ち着いた雰囲気で、大人でも楽しめる
Audible:
出版社の作品紹介サイト:
https://www.penguin.co.uk/articles/2017/designing-the-lost-words/
概要
作家とイラストレーターのコラボレーションによる、美しい絵本。「Aは~のA、Bは~のB……」と続く、いわゆるABCブック(スペルブック)。詩のような言葉と、自然をありのままに描いたイラストで、「大人の絵本」と呼ぶのにふさわしい一冊。
感想
本を注文するとき、寸法などは基本チェックしないのですが、この本の大きさには驚きました! 縦が40cmくらいあるんです。届いたときは、何を注文したんだっけ? と焦りました。
タイトルの"The Lost Words"には、さまざまな言葉が時代の流れのなかで失われていく(使われなくなっていく、自然から姿を消していく)ことに警鐘を鳴らすというメッセージを感じました。挿絵の色使いは渋めで、タッチもワイルド。大きさもあいまって、部屋に飾ったら迫力満点です。
著者のロバート・マクファーレンさんは、ネイチャー・ライターとして知られている作家で、ブッカー賞の審査員長を務めたこともあります。本作を自ら朗読している映像を見つけました。インタビューのなかで、「言葉」「意味」「名前」といったことに対する著者の思いが語られています。
Robert Macfarlane: The Waterstones Interview
オーディオブック版のサンプルを聴いてみましたが、自然の音も入っていて、野外にいる気分が味わえました!(ただ、47分と短いので、Audibleのクレジットを使うのをためらってしまう……)
この作品をもとにした曲も作られていて、フォーク・フェスティバルで発表されたとか。
(Otter = カワウソ)