本と犬

洋書とオーディオブックについて語るブログ。最近は怪奇小説が多め。

アンデッド大集合! Strange Practice

Strange Practice

作品データ

著者: Vivian Shaw
日本語版:なし
ジャンル:ホラー、パラノーマル
シリーズ:Dr. Greta Helsing(第1作)
舞台:イギリス
主人公の職業:アンデッド専門の医師
サイドキック:ヴァンパイア、悪魔、グールなど

Audible: 

www.audible.com


著者のサイト:

www.vivianshaw.net

概要

 医師グレタ・ヘルシングは、父からアンデッド専門の診療所を受け継いでいた。アンデッド、つまり、ヴァンパイアや悪魔、グール、ゾンビといったこの世ならざる者たちの「健康」を日々守っているのだ。そんなグレタは、ある日長いつきあいのヴァンパイア・ヴァーニーから緊急の呼び出しを受ける。ヴァーニーの館に駆けつけると、そこには深い傷を負ったヴァンパイア(こちらはつづりが Vampyre。ヴァーニーはVampire)のルースベン卿が運び込まれていたのだった。ルースベンが襲われたのは、ここのところ巷を賑わせている連続猟奇殺人事件と関係があり、あるカルト集団が暗躍していることに気づくのだが……。
 グレタはヴァーニーや悪魔(のような存在)のファスティトケイロン、博物館学芸員のクランズウェル(人間)らと、アンデッドたちの存続をかけて、危険な戦いに挑むのだった。

感想

 アンデッド専門医師の「ドクター・グレタ・ヘルシング」シリーズ第1作。まさにアンデッド大集合で、個性的(すぎる)キャラクターが次から次へと登場します。そっち方面はあまり詳しくないので、グールって? VampireとVampyreの違いって? と戸惑うこともありましたが、全体の雰囲気は思いのほかマイルド。ヴァンパイアなのに?すごくいい人なヴァーニー、グレタを子どもの頃から見守るファスティトケイロン(会計士としてとある会社で働いていて、ぱっと見は顔色の悪いおじさんという感じ)などなど、読んでいるうちにじわじわ愛着がわいてきます。ホラーコメディ?といってもいいのか?

 グレタの患者はみんなアンデッド。ミイラのボディ・メンテナンスをしたり、悪魔にぜんそくの薬、グールに精神安定剤を処方したりと、やっていることは人間相手と同じ。社会の裏側で、人間たちとひそかに共存しているアンデッドたちのため、グレタは自分のことはそっちのけで日々奮闘しています。そんなとき、ヴァンパイアやグールたち(と同時に、人間も)が襲われる事件が起こります。本来なら治癒能力のあるヴァンパイアが瀕死の重傷を負うなどありえず、特殊な武器が使われたことがわかり、カルト集団の存在が明らかになる……というストーリー。

 アンデッドたちを登場させつつ、読み物として陳腐になりすぎないように、という著者の意気込みが感じられる作品です。前半をじっくり読みすぎて、終盤に読むスピードが大幅ダウンしてしまったため、まだ最後まで読めていません。アンデッドでお腹いっぱい状態なので、気分が乗ってきたときに、また再開しようと思います。

 シリーズは第3作まで刊行されています。とにかく表紙のインパクトがすごい!

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(ヴァーニーはお屋敷に住んでいるらしいので、こういう感じ?)