本と犬

洋書とオーディオブックについて語るブログ。最近は怪奇小説が多め。

クリスマスはコージー・ミステリー Not a Creature was Purring

Not a Creature was Purring

 

作品データ

著者:Krista Davis
日本語版:なし
ジャンル:コージー・ミステリー
シリーズ:A Paws & Claws Mystery(5作目)
舞台:アメリカ ヴァージニア州
主人公の職業:ホテル経営見習い
サイドキック:犬(ジャックラッセル・テリアなど)、猫
Audible:なし


著者のサイト:

www.kristadavis.com

概要

 絵葉書のような町ワグテイルのペットフレンドリー・リゾートホテル、シュガー・メイプル・イン。主人公ホリーは、都会での仕事を辞め、ワグテイルに戻り、この実家のホテルの共同経営者(ホリーの祖母が創業)として充実した生活を送っている。ホリーがひそかに思いを寄せる幼馴染のホームズが、婚約者とその家族を連れて、ワグテイルでクリスマスを過ごすことになり、ホリーはどうにもやりきれない気持ちを抱えていた。そのうえ、殺人事件まで起こってしまい……。

感想

 このシリーズ、第1作しか読んでいませんでしたが、間を飛ばして第5作目を読んでも、話についていけないことはなかったです。むしろ、間に3作あるのか?というくらい、登場人物の関係や物語の背景に変化が見られず……。スタンドアローンとして読めるのは、ありがたいことでもあるのですが。

 事件×人間関係×ロマンスという、まさに王道コージー・ミステリーな展開。コージーの割に(?)どたばたしすぎない、落ち着いた雰囲気があるシリーズですが、今回は少々読みづらかった。とにかく、登場人物が多い&複雑すぎるんです! ホームズの婚約者の家族というのが「曾祖母、その息子(祖父)、その再婚した妻(祖母)、息子の娘(母)、その夫(父)、その娘(これが婚約者)、祖父が再婚した妻の息子(父)、その妻(母)、その息子&娘」という、書き出してもよくわからなくなる、4世代、実・義理家族入り乱れての構成。こんがらがって仕方ありませんでした。さらに、ホリーやホームズの家族、ホテルの従業員、町の人たちも登場し、サイドストーリー(本筋とちゃんとつながります)も進行していくので収集がつかない。 

 とはいえ、こういう盛りだくさんなところがコージーミステリーの醍醐味ですし、むしろそのややこしさを楽しむ作品なんでしょうね。そのぶん、読み応えはあります。なにより、ホリーの愛犬トリクシーと愛猫ティンクルトゥが活躍する場面が多かったので、全体的に◎でした!

 

f:id:book_dog:20190929155138j:plain

(ホリデーシーズンの読書にはコージー・ミステリー!)