本と犬

洋書とオーディオブックについて語るブログ。最近は怪奇小説が多め。

K9ユニット「マティ&ロボ」シリーズ第3作 Hunting Hour

Hunting Hour

作品データ

著者:Margaret Mizushima
日本語版:なし
ジャンル:ミステリー、サスペンス
シリーズ:Timber Creek K-9 Mystery(第3作)
舞台:アメリカ コロラド州
主人公の職業:保安官補
サイドキック:警察犬(シェパード)

Audible:

www.audible.com


著者のサイト:

margaretmizushima.com

概要

 アメリカ・コロラド州ティンバー・クリークのK9ユニット、マティ&ロボシリーズの第3弾。少女が行方不明になり、遺体で発見されるという痛ましい事件が起こる。だが悲劇はそれで終わりではなかった。町の獣医コールの娘ソフィーまでもが、何者かに誘拐されてしまったのだ。マティはロボとともに懸命に捜索するが、足取りはつかめない。このまま最悪の事態を招いてしまうのか? ソフィーを見つけるためには、ソフィーを連れ去った真の目的、少女行方不明事件の裏に隠された犯罪を解き明かすしかないのだが……。

感想

 本作では主人公マティの苦しむ姿が描かれていて、重い雰囲気が漂います。過去の記憶がよみがえり(子供の頃、実の父親に虐待されていた)、悪夢に悩まされるようになったマティ。セラピーを受け、相棒のロボと、同僚となったステラに支えられ、どうにか持ちこたえている状態。獣医でシングルファーザーのコール、そしてふたりの娘とは、いい関係を築きかけていたのですが、マティのほうから距離を置いています。うーん、つらい。
 そんななか、少女が殺されるという事件が発生し、最悪なことに、コールの下の娘ソフィーが行方不明になってしまいます。シリーズも第3作ですが、相変わらずサスペンスフルな展開。この作家さんはプロット構成がしっかりしているので、安心して(サスペンスなのに安心っていうのも変ですが)読めるのが好きなところ。情景描写も上手なので、場面が浮かんできて、作品に入り込めます。
 もちろん、警察犬ロボも序盤から大活躍。マティの師匠も自分のユニットを率いて捜索に加わるので、ロボ以外の犬たちも登場します! 犬たちの描かれ方がリアルなのが、この作家の持ち味。毎シリーズ、そこを楽しみに読んでいます。
 今回はオーディオブックだけで読んだのですが、ナレーションも手堅い印象で、派手さはないのですが、キャラクターや場面の入れ替わりもスムーズで、心地よいリスニングでした。こういう良質なクライムサスペンスは、やっぱり読書リストに入れておきたいですね。次作もすでに発表されているので、引き続き、シリーズを楽しみたいと思います。

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(がんばれ、ロボ!)