本と犬

洋書とオーディオブックについて語るブログ。最近は怪奇小説が多め。

サーフィンするニューファンドランド Free Days with George

Free Days with George

 

作品データ

著者:Colin Campell
日本語版:なし
ジャンル:ノンフィクション(自伝)
舞台:カナダ、アメリカ

著者のサイト:

www.freedayswithgeorge.com

概要

 飼い主に捨てられた一匹のニューファンドランドを、シェルターから引き取った男性の自伝。離婚を経験し、人生のどん底にいた著者。広い家にひとり暮らしで、友人から犬を飼うことを勧められる。シェルターから引き取ってはどうかというアドバイスにしたがい、出会ったのが、超大型犬のニューファンドランド・ランドシーア(白黒のニューファンドランド)のジョージだった。
 ジョージは飼い主に飼育放棄された犬だった。番犬にと飼ったけれど、番犬にならなかった(※ニューファンドランドは性格的に、そもそも番犬向きではないようです)という理由で捨てられ、心に傷を負っていたのだ。ふたりと一匹は、ともに暮らし、少しずつ元気を取り戻していく……。

感想

 著者のコリンさんは、カナダからアメリカに転勤となり、引っ越したのは目の前が海岸!というロケーション。そこでジョージ君の血が騒ぎます。ニューファンドランドは、カナダのニューファンドランド島原産の犬種で、水の大好きな犬(足にはなんと、水かきがあるんですよ!)。泳ぎが得意で、海難救助犬としても活躍しています。海に本能をかき立てられたジョージ君は、コリンさんとサーフィンを始め(教えてもいないのに、ボードの上に乗ってきたとか)、たちまちビーチの人気者に。


 と、ジョージ君のサーフィンの話が出てきますが、それがメインではなく、ジョージ君がいかに傷ついた犬だったか、ふたりがどうやって信頼を築いていったかということが、落ち着いたトーンで綴られています。タイトルの"Free Day"というのは、コリンさんのおじいちゃんの言葉で、「一日中、大好きな人と一緒に、何でも好きなことをする日」で、その日は「決して年を取らない」んだそう。素敵な言葉だなと思いました。

 コリンさんの気取らない語り口がとても読みやすく、ノンフィクションですが小説のように楽しめました。犬好き、とくに大きな犬が好きという人や、保護犬に興味がある人に、ぜひ読んでいただきたい作品です。

 わたしも、子どものころから大きな犬を飼うのが夢でした。10代の頃に、ゴールデン・レトリバーを家族に迎えて、その夢は叶ったのですが、とことん大きな犬を飼いたいという気持ちは今もあります。大型犬のなかでも憧れなのは、アイリッシュ・ウルフハウンド。全犬種の中で、体高が最大の犬です。そしてなんといっても、ニューファンドランド。あの"droopy"な(垂れ下がった)目と、堂々たる体躯に、なんとも言えないやさしい雰囲気……ほかの犬種にはない魅力がありますね!

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(ニューファンドランド。もふもふです。)