本と犬

洋書とオーディオブックについて語るブログ。最近は怪奇小説が多め。

美しき吸血鬼 Carmilla

Carmilla(Audible Original)

作品データ

著者: Joseph Sheridan Le Fanu
ジャンル:ホラー、オカルト 

感想

 いわずと知れた、吸血鬼小説の金字塔、『カーミラ』のオーディオブック。Audible.comの会員向け「今月の無料作品」で手に入れました。Audibleオリジナル作品で、原作を脚色、編集して脚本化しているようです。カーミラ(&ミラーカ)のナレーターが、なんとも怪しげな声で、イメージにぴったり。異国風のアクセントが、何者とも知れないカーミラのキャラクターを印象づけていたように思います。カーミラとローラのやりとりは濃厚で、エロティックですらありました。むせかえるような血のにおいが漂ってきそうな、すばらしい表現力でした。

 そして、ヘッセリウス博士のナレーションは、あの俳優のDavid Tennantです! こちらも絶妙なキャスティング。David Tennantといえば、どはまりしたドラマ『ブロードチャーチ』!

 

(ノベライズがあるんですね。読んでみたい。)

 作品を紹介した動画がありました。


Carmilla - An Audible Original Drama

 このテイスト、好みです。カーミラという存在は、悪なのか? もちろん、人間に危害を加え、死へと至らしめる存在ではあるのですが、吸血鬼が生きていく(存在し続ける)ためにはそうするしかない、という事情もあるわけで、そう考えるとせつない気もします。吸血鬼によって吸血鬼にされてしまった人間はとくに。

 よくよく考えると、まともに『カーミラ』って呼んだ記憶がないな、と、こちらの翻訳をダウンロードしました。

 

『カーミラ』
J・S・レ・ファニュ:著 BOOKS桜鈴堂:訳

 桜鈴堂さんの翻訳はとても読みやすく、カバーも美しくて、しかも驚くほどお安いので(いいのでしょうか……)、たくさんの人に読んでいただきたい!

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(ホラー小説が好きなのではなく、ゴシックな雰囲気が好きなんです。怖いのはからきし駄目……)